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豊胸術のひとつ、バッグインプラント挿入術は、確実にバストが大きくなる魅力的な術式ではあります。
しかしながら、体に大きな人工物をいれるという手術は、人体にとって大きな負担となりうるため、様々な弊害が起こりえます。
明らかな弊害が無い場合でも、バッグインプラントの経年劣化(破裂)や悪性新生物との関連の指摘、パートナーにばれないか心配など、心の負担になることもあります。
せっかくコンプレックスを解消するために受けた施術なのに、不安を抱えながら日々を過ごすのは本当に残念なことです。
シンシアでは、バッグインプラントの除去手術を行っております。(挿入は上記の理由により終了しました。)
バッグインプラントを除去したあとは、コンデンスリッチファットによる豊胸で、天然のバストに近い状態へと修正することが可能です。
豊胸の修正手術は、しっかりとした技術をもった医師による診断と施術が必要です。
お悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。
【ブログ】20歳女性 バストに左右差 大腿臀部膝周り VASER+右CRF豊胸
バッグインプラントを挿入する方法の豊胸術のバッグの入れ方で、
「術後にマッサージをして大きめのスペースを作れば、その中でインプラントが動くので柔らかくなる」
のような方法がありますが、そのようにして入れたバッグは仰向けになったときに動画のような動きをしてしまい、バッグインプラントを入れたのが一目瞭然になってしまうことがあります。
動画の患者様は右だけの乳腺下へのバッグ挿入の方でしたが、大胸筋下でも状況はそう変わりません。
グリグリと動くのがよくわかります。
シンシアでは患者様の心の負担なども考え、バッグインプラントは完全にやめてコンデンスリッチファットによる脂肪注入のみの豊胸術を行っています。
動画の患者様はこのインプラントを除去して脂肪注入しています。
【ブログ】【6年後】41歳女性 バッグインプラント除去+CRF豊胸(同時手術にしない理由)
自分のバストの硬さとバッグの硬さに差が出ると発生します。
若い人でも出ることがありますが、年をとってバストのハリが無くなってくると、かなりの可能性でこの現象が発生します。
バッグインプラントを除去しCRFバストを行うことで、違和感のない自分の心に馴染むバストとなります。
人間の体内に人工物を入れると、必ずそれを覆うように被膜(カプセル)を作りますが、体質その他の原因によってこれが強く作られることがあります。
これを拘縮といいます。
拘縮が起こるとバストの形が悪くなったり、触り心地が悪くなったり数々の良くない事象が発生します。
バッグインプラントを行うクリニックでは、拘縮の起こる確率を1から2%と説明しますが、部分的な硬さ軽微な状態まで含めれば、数十%に及ぶものと考えられます。
ひどい場合には痛みを伴うこともあります。
下のお写真の患者様の場合は、もともとのバスト部分にある脂肪が多かったので、それほど見た目の影響はないようにも思われました。
しかし実際に抜去してCRFバストに移行すると、やはり術前の状態とは全く異なり、胸の形の自然さや触り心地の良さが実現されました。
【ブログ】【8年後】バッグインプラント拘縮除去後 バストCRF2回
バッグインプラントは人工物なので、拘縮などで硬くなったり細菌感染が起こったりすると皮膚にダメージが加わります。
皮膚のダメージが強くなってくると、皮膚が壊死してバッグインプラントが露出することがあります。
この場合バッグインプラントは除去するしかありません。
バッグインプラントに対する恐怖感から、その後に再挿入を選択する方はごくわずかです。
【ブログ】52歳女性バッグインプラント除去→CRF豊胸 1年半まで ※同時手術をしない理由
バッグインプラントの経年劣化によって、内容物が減少したり、バッグインプラントとそれを覆う被膜(カプセル)のミスマッチが起こると、姿勢によってバストが波打ったように見えることがあります。
これをリップリングといいます。
生理食塩水バッグで多く見られますが、コヒーシブシリコンバッグでも年数とともに高確率で発生します。(数十%)
年齢とともに発生する確率は高くなり、ダブルバブルなど他の不自然な状態を併発してしまうことも多くみられます。
【ブログ】30歳女性 バッグインプラント除去 → 腹腰部ベイザー+CRFバスト② バスト
手術手技などの問題によりバッグインプラントの位置が解剖学的におかしい位置に挿入されていると、パッとみただけでも不自然な印象のバストになります。
また自分の体型と合わない場合は、見た目の不自然さはもちろん、肋骨変形などを引き起こす原因となります。
【ブログ】40歳女性 破裂したバッグインプラントを取りだしベイザー豊胸(CRFなし)
生理食塩水バッグやCMCバッグの場合は、破裂すると明らかな左右差が出てくることが多いですが、コヒーシブシリコンバッグの場合は破裂しても目立たないことが多いです。
ただしコヒーシブシリコンとはいえども、長期的にはシリコンのバストへの浸潤などの恐れもあるため、バッグインプラントは定期的(10年程度)で入れ替えるか抜去することを推奨されています。
バッグインプラントが入っていると、女性にとって必要な乳がん検査、特にマンモグラフィーに関しては行うことができなくなります。
マンモグラフィーはバストを強く挟んでからX線検査を行うので、特に挿入後長期間経過したバッグインプラントの場合破裂の可能性が高くなります。
また、会社などの検診でマンモグラフィーを行わなければ、会社に知られてしまうことがあるのも問題となります。
定期的な超音波検査・MRIを行えば良いのですが、行政主導の検査ではなくなってしまうので、どうしてもアクセスが悪くサボりがちになり、進行がんになって自覚症状が出てからのからの診察、診断となりがちです。
近年、全世界で極稀な「ブレスト・インプラント関連未分化大細胞型リンパ腫」という疾患が話題になっています。
豊胸のバッグインプラントと”乳がん”に関係性がないというのは、かなり前に大型の研究で証明されているので、過去にバッグインプラントを入れたことのある方もまずは安心してください。
しかしながらごく稀ではありますが、”ブレスト・インプラント関連未分化大細胞型リンパ腫”という悪性新生物(広義のがん)の原因となっている可能性を示唆されています。
この疾患との関連によって、特にアラガン社のバッグインプラントは、リコール(回収)、使用不可となりました。
とはいえ非常にまれな疾患ですので、アメリカFDAですら「今入っているバッグインプラントをこの”疾患のために抜去する必要までは無い”」と表現しています。
実際には、このまれな疾患よりも「マンモグラフィーが受けられない」ことのほうが、悪性新生物の問題としてははるかに大きいものと考えられます。
バッグインプラントを挿入してからかなりの時間が経っていても、圧痛や違和感、バストの性的な感度の低下などが続く場合があります。
このような症状は、マッサージやエステの際にうつ伏せになれないなど、生活におけるデメリットとなります。
8、9を除く全ての項目は、自分のバストに自信が持てないことやパートナーにバレるのが怖い。という心の負い目につながります。
せっかく大きな手術を受けてまでバストを大きくしたにも関わらず、幸せになることができない場合があるのです。
バッグインプラントの状態やバストの状態、コンデンスリッチファットによる脂肪注入を希望の場合には、採取部分の診察などを行います。
全身の状態、バランスを確認した上で、手術の内容をカウンセリングで決定していきます。
まずは、問題となっているバッグインプラントを静脈麻酔下(無意識下)に除去します。
バッグインプラント除去により傷ついたバスト部位の組織の回復、全身の体力の回復を待ってから、二期的にコンデンスリッチファット豊胸を行います。
経過にもよりますが、通常1ヶ月以上の時間を置きます。
時間が経つほどバッグインプラントによる体への影響はなくなっていき、CRF豊胸の障害にならなくなっていきます。
またバッグインプラントにより、不可逆的に発生した肋骨変形などの状態を把握した上での手術が可能となります。
コンデンスリッチファット豊胸後は、細菌感染などの合併症が発生していないかなどの術後早期の診察が必須です。
長期的には、小さなしこりの穿刺除去などの処置がありえます。
(頻度は低いですが、コンデンスリッチファットであっても小さなオイルシスト等によるしこりがありえます)
また、注入した脂肪に血流と栄養が供給されるために、必要な内服薬(オプション)をおすすめしています。
(ⅰ)同時に手術を行う場合、バッグインプラントを除去した患者様の立位での見た目や脂肪分布を確認しないことになります。
これはバッグインプラントが入っていない患者様に対して、術前診察もせずに手術を行うのとほぼ同じレベルであり、雑な術前評価で手術をすることになります。
バッグインプラントが入った状態では、術前エコーやMRIを施行したとしても正しくバストの立体構造を把握することはできません。
(バッグインプラント除去手術と脂肪注入豊胸の同時手術は、骨格やもともとのバストの左右差、バストの本来の形、バッグインプラントによる肋骨の変形などを全く考慮しない状態で行う手術です。)
(ⅱ)バッグインプラントが長期間入っている場合、多少なりとも肋骨変形(バッグの形に肋骨が凹む)が見られます。
手術を同時に行う場合には、この肋骨の状態の評価ができません。
また、バッグを除去と脂肪注入を同時に行う場合は、局所麻酔によるボリュームや手術が始まった瞬間に発生する腫れがでてくるので、正しい立体構造の把握ができません。
同時手術を行うドクターがこの肋骨変形を気にしないのは、バッグインプラント豊胸と抜去単独手術に携わってこなかったせいで、そもそも肋骨変形について知らないのかもしれません。
(ⅲ)バッグインプラントの被膜(カプセル)が拘縮していた場合、抜去直後はカプセルが土手状に盛り上がるくらいしっかりと残っている場合があります。
拘縮していなくても、痩せた患者様では無視できないボリュームです。
このカプセルの残骸のボリュームは、1から2ヶ月でほぼなくなります。
バッグインプラント除去と脂肪注入を同時に行っても、二期的に行ったとしても当然バッグインプラントがなくなったことによる被膜の吸収は同様に起こります。
このときに当然周りの状態を巻き込んだ変化が同様に起こります。
この変化を見極めてから行う手術(二期手術)と見極めずに「同時に行えば被膜の変化は周りに影響を及ぼさない」と仮定して行う手術(同時手術)とどちらが信頼できるでしょうか。
バッグインプラントの除去をワキから行う場合、バッグインプラントの位置まで剥離しないといけません。(赤色の範囲)
剥離した部分には、脂肪は固定・生着しないので脂肪注入はできません。
層を変えれば入れられるという意見もあるかも知れませんが、痩せていてバストが小さく層を変えられないくらいこの部位が薄い方はいくらでもいらっしゃいます。
また、バッグを引きずり出すためにバッグインプラントを覆っているカプセルに穴(緑色の部分)をあけないといけませんので、その穴を通して赤い部分とバッグインプラントが入っていたカプセル内(青色の範囲)は自由に行き来出来るようになってしまいます。
このカプセル内は血流がありません。完全にゼロです。
ここに入り込んだ脂肪は、100%生着しないどころか僅かな細菌でも免疫機構が非常に弱いので、感染に負ける可能性(要するに腐るということ)があります。仮に手術中に洗い流すことができたとしても、術後に筋肉の動きや固定によって、注入部位から赤色の範囲に脂肪が移動することは否定できません。
つまり、注入した脂肪が
赤の剥離範囲→緑の穴→バッグインプラントカプセル内→感染壊死
となる可能性があり、極めて危険なのです。
同時に手術するのではなく二期手術を行えば、1ヶ月程度でカプセル内のスペースはなくなりますし、剥離範囲だった部分も回復するので脂肪を入れることも可能となります。
(ⅰ)バッグインプラント抜去による出血のリスク
バッグインプラント除去手術を単独で行う場合、ワキ・バストの強い圧迫固定を行わない美容外科医師はいません。
バッグインプラント除去手術の出血のリスクは、バッグインプラント挿入手術よりは幾分低いですが、術後問題となりうるほどの出血の原因となる血管は、ワキと側胸部に存在しているのは、バッグインプラント挿入術を数多く行った美容外科医師なら全員知っています。
強い圧迫固定を行った場合でも、動脈からの術後再出血が完全には防げないことは、美容外科医師なら知っています。
手術中ほとんど出血なく、終了時は出血がないことを確認して終了し強い圧迫もしていましたが、帰宅後に動脈からの再出血がありました。
追加で右血腫除去術を行っています。
この状態でもし同時に脂肪注入を行っていたら生着は望めません。
お写真の患者様の場合、術後1ヶ月半の経過で出血の影響を脱することができた段階で注入して良い結果となっています。
(ⅱ)圧迫固定による注入脂肪への血流障害
圧迫は出血を止めるために行うものですがその圧を加えれば当然注入脂肪にとっては血流不全となります。
(ⅲ)圧迫固定をしない場合にはカプセル内に滲出液が溜まることがある
バッグインプラント除去後のカプセル内には滲出液が溜まることがあります。
圧迫固定をすると頻度は下がりますがそれでも術後出血よりも頻度は高く見られます。圧迫固定が十分にできない同時手術ではリスクが高まると考えられます。
抜去だけの手術ならすぐに触知し熟練した外科医ならエコーなどなくても穿刺吸引除去が可能ですが、脂肪注入を同時に行っていた場合はバストの腫れがあるのでカプセル内の滲出液の存在に気がつくことすらできないということもありえます。滲出液が溜まっている状態は細菌感染のリスクが高まります。
バッグインプラント除去手術は、それ自体が身体にとって大きな侵襲となる手術です。
風邪を引いて消耗した状態で行う脂肪注入手術がベストで無いことは明らかなように、消耗から回復しない状態で行う脂肪注入がベストでは無いことは明らかです。
また顔面と違って、大量となるバストの脂肪注入にとって、局所の状態が最善であることも重要です。
剥離操作によって、局所の炎症が惹起された状態での同部位への注入は最善ではありません。
●患者様のメリット
●クリニックのメリット
豊胸手術は何度も気軽に行うことができる手術ではありません。
医学的に最善を尽くさなければならないタイプの手術です。
同時手術の患者様のメリット1~3は、医学的なデメリット1~4と比べるべきでは無いと考えます。
シンシアでは以上の理由をもって、バッグインプラント除去とベイザー®(+アキーセル)+コンデンスリッチファット豊胸の二期的手術をおすすめしています。
ベイザー®脂肪吸引(VASER Lipo)
×アキーセル脂肪吸引
+コンデンスリッチファット豊胸
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コスメディカルクリニックの治療は、保険適用外の自由診療となります。当院のWEBサイトは、医療広告ガイドラインを遵守していますので、
安く見せるためだけに費用を強調したり、施術と関連のない内容で患者様を無理に誘引したりすることはいたしません。どうぞ安心してご来院ください。